わたしが思う  ADHD(注意欠陥多動性障害)

 

 

2002年 息子が7歳の時

 

頭痛・腹痛を訴え 学校に行けなくなり

 

病院を三軒まわり 

 

身体の病気ではなく心因性のものとわかり

 

国府台病院児童精神科を受診しました

 

 

 

2003年 知能検査を受けた結果 

 

「数値的には断定出来ないけれど

 

   ADHD(注意欠陥多動性症候群)として対処するのが良いでしょう」

 

との先生の見解で【ADHDボーダー】という診断になりました

 

 

 

結論から言うと 息子はなにも治療しませんでした

 

 

変える必要があったのは母の私の方だったからです

 

 

 

担当医の先生が最初に仰ったひと言

 

 

「お母さんが変われば お子さんは自然に変わります」

 

 

この言葉の意味を その後 受講した

 

ペアレントトレーニング(以下ペアトレ)で実感することになりました

 

 

 

ペアトレは2週間おきに月2回 半年間

 

4人のお母さんと一緒に通いました 

 

 

 

ペアトレでは毎回

 

子供に対する接し方を1つずつ丁寧に学び

 

帰宅後 実際に自分の子供に対して実践する

 

という宿題をこなし

 

それまで正しいと信じて疑わなかった

 

 

「子供への対応の仕方や自分の考え方が違っていたんだ!」

 

 

と だんだんわかってきました

 

 

 

それまで 私が息子にしていたのは

 

「気になることがあれば すぐに注意する!」

 

「とにかくダメな所に注目して 正す!」

 

そんな対処の仕方

 

 

 

けれど ペアトレで習った子供への接し方は

 

悪い点は無視して 良い点だけほめる とか

 

その子を信じて 出来るまで待つ など

 

私がしていた対処とは真逆!

 

 

どの対処法も 慣れるまで

 

忍耐と繰り返しが必要でした

 

 

 

でも ペアトレのツールを実行するうちに

 

息子は「ママが優しくなった」と笑顔を取り戻し

 

私はその息子の笑顔に癒される 

 

という好循環になり 

 

親子関係が変わっていったのです

 

 

 

興味深かったのはペアトレで集った5人のお母さんやが

 

性質的に皆 同じタイプだったことです

 

 

 

子供の頃は従順で反抗期がなく 

 

成績もわりと良い方

 

それまで特に大きな問題もなく 

 

順風満帆に生きてきた

 

 

ところが子育てで人生初の挫折! 

 

 

 

皆さん 同じような境遇でした

 

 

今言いたいひとり言

 

~ADHDのお子さんをお持ちのお母さんの共通点

 

 

 

 

時間が経ち

 

当時を振り返って思うのは次のことです

 

 

 

 

私は子供の頃からネガティブな事態を避けたり

親に過剰に守られていたために(過保護)

問題と思えることが起きると自分で対処出来なかった

 

 

周囲の大人たちからほめられることは多かったけれど

それは大人たちに従ったり期待に応えていたからで

自発的に考え行動する力は弱かった

 

 

自分の思いや考えに自信が持てず

人の承認や許可がないと安心して行動出来なかった

 

 

何かについて考える事態になった時

「自分はどうしたいのか」という自分の気持ちは見ず

「正解は何か」「どうするのが正しいのか」

と外にある(と思いこんで)答えを探していた

 

 

「何が好きで何が嫌いなのか」 

自分のことなのに本心本音がよくわからなかったり

怒れない 泣けない 楽しめない 心から笑えない

など感情を感じなくなっていた

 

 

たとえ 小さな違和感を確かに感じていても

状況を丸くおさめたり 他者を優先したりと

外側の状況をよくすることを優先し

自分の気持ちを無視したり抑えていた

 

 

その反面「白黒ハッキリ!」「〇×どっち!?」

という二者択一的な考え方をすることが多く

寛容さや柔軟さが無かった


上記の自分の気持ちや振る舞いについて

特に気にすることもなく 当然と思っていた

 

 

 

 

 

一方 息子やADHDの子どもたちは

 

無邪気で 純粋で 不器用で

 

出会ったお母さん方とはまったく正反対のタイプ

 

 

 

彼らは

 

 

「そんなにキチキチしないで!」

 

ぼくたちみたいに素直に生きて!」

 

「笑って! 自分を思い出して!」

 

 

と伝えに来てくれたんだな と思っています

 

 

 

私にとって ADHDは改めて自分を見つめ直し 

 

それまでの生き方を変える最初の転換点でした

 

 

 

参照:チェックリストを書いた記事

 

 

 

ペアトレ受講後も 

 

心のことを扱うセミナーに参加して

 

自分自身の気持ちや感情 感覚を見つめたり

 

2011年からは

 

直感カードリーディングの対面セッションをするようにもなり

 

多くの方々の心の中を見せていただきました

 

 

そうした経験から思うこと

 

 

大切なのは

 

 

自分はどんなタイプなのか

 

 

どんな考え方や動き方をしたら楽なのか 

 

自分が自分のことを知って 理解してあげること

 

 

どんな時も味方になって 自分を守ってあげること

 

 

素直な思いを表明し 表現すること

 

 

自尊心を保つこと

 

 

そして 特に

 

 

親が様々なネガティブに慣れていること

 

 

 

親がどんな状況でもドーン!と構えていれば

 

子供はなにがあっても安心出来ます

 

 

安心の領域が広いと生きるのが楽です

 

 

 

ADHDの子どもたちは(大人たちも)

 

ひとりひとりが

 

お互いの違いを 受け容れ 尊重し 笑い合える

 

自由で温かい場所になるために存在してくれている

 

 

と思っています

 

 

 

自尊心を保ち お互いを尊重して

 

共振共鳴出来たら嬉しいです

 

 

 

 

私が体験したことについて 詳しくはブログに綴りました

 

 

 

ADHDボーダー息子の育児日記 目次

 

ペアレントトレーニング記 目次

 

子供の不祥事 不登校 病気の源にある思い

 

ADHDと認知症の共通点